彦根犬猫病院 Hikone Animal Hospital

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2021年3月25日

ノミ・マダニの寄生を予防する目的は・・・

こんにちは。
院長の秋山智です。

 

今日は、ノミとマダニについてお話させて頂きます。

 

ノミは、気温13℃以上になると活発になり、4月から10月が、特に寄生に気をつけたい期間です。

 

わんちゃんねこちゃんのノミによる被害としては、「吸血による皮膚炎」が挙げられます。

 

ノミに刺されると非常に強い痒みが生じます。

 

また、アレルギー反応により、「ノミアレルギー性皮膚炎」という全身性の皮膚炎を起こすこともあります。
ノミアレルギー性皮膚炎の場合は、刺されたところ以外にも症状が現れ、強い痒みのほかに、ブツブツができたり、皮膚が赤くなったり、毛が抜けたりします。
ノミの駆除と、ステロイドなどの炎症を抑える薬による治療が必要になります。

 

ノミが寄生している子の毛をかきわけると、大きさ数ミリのノミが、皮膚の上を走っていくのがみえます。
また、黒い小さな粒が毛にくっついていることがありますが、それはノミの糞です。

 

ノミの成虫は寄生後、24~48時間で卵を産み、卵は幼虫、さなぎとなって成虫になります。
肉眼で確認できる成虫はノミ全体の5%といわれています。残り95%の卵・さなぎ・幼虫は、小さすぎて肉眼では見えません。
ノミが寄生した子のベッドなど、飼育環境にはたくさんの卵や幼虫が生息するらしく、一旦お外からノミを持ち帰り、増えてしまった後では、家の中の布類やカーペットなどの清掃も必要になります。

 

また、ノミの寄生によって、瓜実条虫などのお腹に住みつく寄生虫も感染することがあります。

 

ノミの体内にいる寄生虫の卵を、動物がノミをなめとった時に一緒に飲みこんでしまうことが原因です。

 

そうした理由から、瓜実条虫が見つかった子の治療では、基本的にノミの駆除も同時に行います。

 

ノミが媒介する「バルトネラ菌」に感染した犬や猫からの咬傷やひっかき傷から、人が「猫ひっかき病」に感染することもあります。

 

また、お外にいた子猫ちゃんでは、時折、ノミの重度な寄生により貧血になる子もいます。子猫ちゃんの貧血は命に係わる状態なので、その場合は早急な治療が必要になります。

 

 

次に、マダニについてです。

 

「SFTS(重症熱性血小板減少症候群)」という病気を、ご存知でしょうか。

 

2011年に初めて特定された、マダニを介して感染するウイルスの病気です。

 

ウイルスを保有したマダニに人や動物が咬まれると感染します。

 

感染した動物の体液からも人に感染するため、
SFTSに感染した犬や猫から、飼い主さんや獣医師・動物看護師に感染するケースが出ています。
特異的な治療法がなく、致死率の高い、恐ろしい病気です(致死率は人で6~30%、犬で29%、猫で60-70%といわれています)。

 

また、マダニが「バベシア症」という病気を媒介することも問題視されています。

 

バベシアは犬の赤血球に寄生する寄生虫です。感染すると貧血や発熱がみられます。

 

マダニは5~10日間動物に寄生し、寄生虫を含んだ唾液の注入と吸血を繰り返します。
バベシアが動物に感染するには少なくとも2~3日間の寄生が必要とされており、定期的なマダニの寄生予防が重要とされています。

 

予防薬はつける(滴下する)タイプと、食べるタイプ(わんちゃんのみ)があります。

 

 

 

それぞれ効果のある寄生虫の種類や持続期間により価格が異なりますので、ご不明な点はお気軽にご相談ください。

 

ノミは3月頃から活動をはじめ、夏に活動が最も活発になります。
マダニは春から夏にかけて成ダニの活動が盛んになり、秋から冬はこの成ダニが産んだ卵から孵った幼ダニ・若ダニが活発に活動します。

 

そのため、4月から10月までが予防期間の目安となります。

 

飼育環境やノミ・ダニの生息状況から、上記以外の期間に寄生がみられる子もいますので、4月から10月以外でも予防したいという方は一度ご相談ください。

 

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