画像検査のお話(レントゲン編)
こんにちは。
獣医師の秋山牧子です。
先日、画像検査(レントゲン検査・超音波検査)を予定している患者さんのご家族から、
「検査は麻酔をかけてしますか?」
とご質問をいただきました。
レントゲン検査と超音波検査は、麻酔をせずおこないます。
例外的に、歯のレントゲン写真を詳細に撮る時など鎮静剤を使用するケースもありますが、通常は麻酔不要です。
CT検査・MRI検査は原則麻酔をかけて撮影します。
身体検査や血液検査もとても有意義で大切ですが、画像検査も、とても頼りになる検査です。
ものすごくたくさんの情報を得ることができ、そして、検査が、痛くない! 私はこの点が好きです。
動物たちに痛い思いや怖い思いはさせたくないというのは、私たちも同じ気持ちです。
当院でおこなう画像検査は、レントゲン検査(X線検査)と超音波検査(エコー検査)があります。
今回はレントゲン検査についてご紹介します。
レントゲン検査は写真撮影と似ています。
ピッ
と撮って、画像を確認します。
わんちゃんとねこちゃんも人のレントゲン検査と基本的に一緒なのですが、人と違い、撮影の瞬間に適した姿勢で動かないでじっとしている、というのが難しいので、我々スタッフが撮影室に入り、一緒に撮影します。
写真を撮る瞬間に動いてしまうと、普通の写真と一緒でぶれてしまうので、撮影する瞬間は止まっていなければなりません。
撮影によるX線の被ばくを心配される方もおられるかもしれませんが、X線撮影の被ばく量はごく微量です。
環境省HPより
(X線検査の照射は1秒未満ですが、CT検査は数秒×複数回照射するので、被ばく量は多くなります。)
撮影で生じる被ばくはとても微量ではありますが、日々レントゲン室に一緒に入って撮影をおこなう私達は長期的な影響を防ぐため、防護衣という鉛の入った服を着ます。
(看護師さんにモデルをしてもらいました✨わんちゃんは、看護師さんのおうちの子です🐶)
レントゲンを撮影する第3診察室の壁やドアにも鉛が入っており、部屋の外に漏れないようになっています。
痛くない検査といっても、動物さん自身は飼い主さんと離れて不安だと思うので、優しく声をかけながら撮影をしています。
撮影した写真はパソコンで確認します。
(↑院長)
私が大学生の時は撮影したフィルムを暗室で現像するという方法でした。今では撮影後パソコンですぐ画像が確認でき、拡大や縮小、コントラストを調整するなどの画像処理もでき、便利になったなぁと思います。
レントゲン検査では、目ではみえない体の中の状態をみることができます。
特に肺の異常や、骨の異常、臓器の大きさの異常などがわかりやすいです。
通常はおなか側~背中側の方向と、横から(左→右)(右→左)の方向の2もしくは3方向を撮影します。
咳などの症状があって原因を調べるために検査をする場合と、健康診断や手術前の全身の精査を目的として検査をする場合があります。
動物さんは人間の言葉が話せないため、画像検査がかわりに体の中の異常を教えてくれる機会は多いです。
次回はエコー検査について投稿します。
ここからはおまけ⛄
皆様、新しく船町交差点のあたりにできたドンキホーテ、行かれましたか?
松原町のTRIAL(24時間営業のスーパーマーケット)が昨年夏に閉店した時、院長が悲しんでおりました。
仕事が遅くなることも多く、病院を出るのが深夜になっても、TRIALは開いていたので、好きなものを買っていたそうです。
閉店後しばらくはその後どうなるのかわかりませんでしたが、ドンキホーテになりましたね。
年末に初めて行きました。
遊ぶ場所もあって、子供が楽しそうでした。
奥の方にペット用品コーナーもありました🐶😄🐱