彦根犬猫病院 Hikone Animal Hospital

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2025年7月4日

フェレットさんのフィラリア症(犬糸条虫症)予防について

こんにちは。獣医師の佐々木です。

 

趣味は読書ですが節操なくいろんなジャンルを読んでいます。

ヒマなときにパラパラと読むのには『数え方の辞典』が結構面白くて好きです。

いろんなものの数え方が載っていて、有名どころだとタンスってさおを刺して運んでいたので、1棹(さお)、2棹みたいに数えるんだとか。

物語に出てくる鬼は暴れまわっている邪悪なときは1体、2体と数えるのに改心して善良な鬼になったあとは1人、2人と数えるんだとか。

 

数え方の話に無理やり獣医療の話を絡めると、フィラリア(犬糸条虫)は匹ではなく隻で数えます。

アニサキスなども隻で数えるようですね。船を連想させるからなんでしょうか?

 

フィラリアについては以前、猫さんのフィラリア症の記事が上がりました。

【猫さんのフィラリア症】

 

『「犬糸条虫」という名前ですが、猫さんにも感染します。

症状は、食欲不振、咳、呼吸困難などがみられ、肺の炎症や血栓により突然死の原因になります。』

 

こんな記載をさせてもらってますが、フェレットさんにも感染します。

症状としては猫さんと似たようなものがでてきます。

猫さんと同様にフィラリア(犬糸条虫)にとっては犬ほど適した環境ではないため、感染しても1-2隻程度しか増えませんがフェレットさんの体が小さいのもあって命にかかわることも多いです。

 

予防自体はかんたんでイヌ・ネコと同様に飲み薬や首元につける滴下剤を月に1回使用することで予防できます。(フェレット用はないので犬用のお薬を転用します。)

予防期間も同じで5~11月(または12月)まですればほぼ予防が可能です。

 

事前の血液検査は可能ですが、必ずしも感染を検出できるわけではありません。

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