琵琶湖&エコー検査~膀胱編~
こんにちは。
獣医師の秋山牧子です。
今年の6月は昨年より涼しかったように思います😳
これから良い天気が続きそうなので、暑くなりそうですね☀️💦
彦根犬猫病院から琵琶湖まで、1キロくらいしか離れていないのですが、
意外と近くまで行く機会が少なく。。
先日久しぶりに琵琶湖岸まで行きました。



松原を抜けた先に広がる
青い空と湖が、
とてもきれいでした!😊✨
エコー検査シリーズ、間があいてしまいましたが、今回は膀胱編です。
膀胱は尿をためる臓器です。

膀胱は、エコーで見やすい臓器です。

↑エコーでは液体が黒く見えるので、尿がたまっている膀胱はこのように見えます。
尿がたまっている状態が1番診断に適している状態のため、エコーを見るときは、排尿直後を避けたいです。
(例えば診察時間内でエコー検査を予定している場合に、直前にお散歩などでおしっこを出し切ってしまうと、異常が見えづらくなってしまいます🥺)
<膀胱結石>

膀胱の中に白いかたまりがみえます。
膀胱の中にできた結石です。
エコーから出ているビームを結石が遮るので、下の方にシャドー(黒い影)ができます。
<膀胱炎>

膀胱炎になると、尿の中に、はがれた細胞や血液成分、細菌、時に結晶など、色々なものが混じります。
膀胱内に、もやもやしたものや、キラキラしたものがみえます。
スノードームのようになります。
<膀胱の腫瘍>

通常は水風船のような形をしていますが、見え方が変化します。
内側にしこりがみえます。
膀胱のしこりは、炎症性ポリープといった良性のものもあれば、移行上皮癌などの悪性のものもあります。
膀胱のなかにしこりを発見したら、カテーテルを入れてしこりをくずし、組織を回収して病理検査を依頼し、診断します。
(膀胱の腫瘍は、他のお腹の内臓と異なり、針を刺して細胞をとる検査は「おこなってはいけない🙅♀️」とされています。)
尿を用いたがんマーカー検査もあります。
<尿道結石>
尿道は、膀胱から外に尿を出す時に通る管です。
膀胱にある石が尿道でつまってしまうと、尿が出づらくなったり、全く出なくなります。
エコーで見える部分に石があると、このように見えます(特に犬の男の子で見えやすいです)。

<前立腺>
男の子では、膀胱・尿道をチェックした後、前立腺もチェックします。
去勢手術をしていないわんちゃんでは年齢と共に前立腺が大きくなります。
昔、他の動物病院で勤務していた時に、血尿を主訴に来院されたわんちゃんがいました。
中高齢の子で、心配だったため、すぐエコー検査をしたところ、膀胱に腫瘍がみつかりました。
飼い主様は、腫瘍ができたことはショックだったけれど、早期発見できてとても良かったとおっしゃってくださいました。
画像検査の大切さを、改めて強く感じた出来事です。

尿検査でわかること・・・出血があるか、細菌や白血球が出ているか、結晶(←顕微鏡でしか見えない細かな状態の石)があるか、pH、濃さ、糖の有無など
尿検査で意外とわからないこと・・・腫瘍の有無(腫瘍があっても、たくさん細胞がこぼれ落ちて尿検査で見つかる!ということは多くなく、尿検査だけではわからないことが多いです)。結石の有無(尿検査で結晶が検出されず、エコー検査で結石がみつかる場合もあります)。
血尿や頻尿がみられた時、尿検査をして、まずはお薬で様子をみましょう、となることもあると思いますが、尿検査だけでは全ての異常をみつけることはできないので、なるべく早い段階でエコー検査もおこなうことをおすすめします。
⭐おしっこから気づく病気のサイン⭐
・尿に血がまじる
・尿にキラキラしたものや、もやもやしたものがまじる
・尿がにごっている
・尿の匂いがいつもと違う
・尿が濃い/薄い
・何回もトイレに行く
・おしっこがでない、でづらそう
尿検査用に、無料で容器をお渡ししていますが、自宅の清潔な容器でも大丈夫です😊(ペットシーツ等に吸収された状態では、検査ができませんので、液体の状態でご持参ください🙇♀️)
濃さ(比重)を正確に調べるためには、朝イチの尿で検査することが推奨されています。
最後までお読み頂き、
ありがとうございました。
~今までのエコー検査のお話はこちら~






