彦根犬猫病院 Hikone Animal Hospital

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2024年1月26日

獣医師会セミナー

この間の日曜日は獣医師会セミナー(学術講習会)のため、臨時休診とさせて頂きました。

皆様にはご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした。

 

 

講習会は午後からでしたが、準備のため、朝から南草津にいました。

 

昨年から滋賀県獣医師会小動物部会学術班という組織の班長になり、学術班の他の先生方との会議をひらいたり、講師の先生、獣医師会事務局、会場の担当者、配信会社の方々と連絡をとりあったりと、診療以外の業務も多い日々でした。

 

今回の講習会のテーマは免疫介在性疾患でした。

免疫システムの異常によって、自分の体を攻撃してしまい起こる病気です。

皮膚で起こる免疫介在性疾患には天疱瘡やエリテマトーデスがあります。

また、赤血球が破壊されると貧血がおこり(免疫介在性溶血性貧血)、

血小板という出血を止めるための細胞が破壊されると出血が止まらなくなり(免疫介在性血小板減少症)、

関節で起こると発熱や足の痛みなどの症状が出ます(免疫介在性多発性関節炎)。

(通常はどれか一つの症状が出ることが多く、稀に二つ以上の症状が同時に起こります。)

 

免疫介在性多発性関節炎は原発性と続発性の2種類に分類され、

自己免疫の異常が原因である場合と、他の病気(感染症や悪性腫瘍など炎症を伴う病気)による免疫刺激が原因である場合があります。

 

免疫介在性疾患は異常をきたして暴走している免疫システムを免疫抑制剤などでおさえて治療するのですが、

続発性の場合は原因となる病気を治療しなければなりません。

 

免疫介在性疾患になる動物さんは多くはないですが、自分自身は岐阜大学動物病院で働いていた時に診断・治療する機会が多かった病気です。

 

・口の粘膜が白い

・体に原因不明のあざがある

・元気や食欲がない

・足を痛がる

 

などの症状からみつかることがあるので、気になる変化がみられた際はご相談ください。

 

 

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