彦根犬猫病院 Hikone Animal Hospital

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2025年6月19日

SFTSで獣医さんが亡くなられたニュース

先日、SFTSの猫さんを治療した獣医さんが、その後SFTSを発症し、亡くなられたというニュースが出ました(NHKニュース:ネコ治療した獣医師死亡 マダニが媒介する感染症の疑い 三重)。

 

SFTS(重症熱性血小板減少症候群)は、ウイルス感染症です。

ウイルスを保有したマダニ→動物

ウイルスを保有したマダニ→人間

感染した動物→人間

感染した人間→人間

という感染経路が存在します。

 

獣医療現場では、過去にもSFTSに感染した動物から獣医師・動物看護師への感染報告がありました。

獣医さんが亡くなられた事案は今回が初めてです。

血液や体液に接触することで感染します。

マスク・ゴーグル・手袋・防護衣を装着することで感染リスクを減らすことができますが、SFTSの患者さんは初期に特徴的な症状がなく(元気がない、食欲がない等)、診断前の防護が不完全であることが多いとされています。

 

お外に行く、ノミマダニ予防薬をつけていない猫さんで感染報告が多いため、条件があてはまる猫さんが具合が悪そうな時は、病院に連れてきて頂く飼い主様も完全防護の上接触してください。

 

死亡リスクが高い病気になりますので、感染を防ぐために、ノミ・マダニ予防薬投与の徹底と、猫さんは完全室内飼育を推奨します。

 

市販の「忌避剤」「殺虫剤」の類では十分な予防ができないケースが多いので、ノミ・マダニへの駆除効果がある動物用医薬品をご使用ください。(ノミマダニ予防薬の購入のみの場合は、飼い主様だけのご来院でお渡しできます。)

 

 

 

日頃より、診察室では診察の度に消毒をおこない、スタッフは動物さんを触るごとに毎回手洗いをおこなっていますので、院内衛生に関してはご安心頂けたらと思います。

 

 

 

上記のサイト以外のニュース記事によると、治療をうけた猫さんは回復したそうです。

治療をされた獣医師の方へ、心よりご冥福をお祈りいたします。

 

 

 

 

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