彦根犬猫病院 Hikone Animal Hospital

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2025年7月25日

猫の便秘

こんにちは。獣医師の佐々木です。

慢性腎臓病では水分状態の異常やミネラル制御の異常、血圧の異常などさまざまなトラブルが腎機能の低下に伴って起こってきます。

猫の便秘もその一つです。

 

猫の便秘は慢性腎臓病、特発性巨大結腸症、物理的閉塞(腫瘍や骨盤骨折など)、神経学的要因、内分泌疾患などさまざまな原因で起こってきます。

排便回数が減少して2-3日に1回しか出ない、便が硬くなる、排便時に痛みが伴うといった症状がみられます。

「出ているからいいか」と便秘を放置していると、結腸(大腸の一部)が広がっていき、便を押し出して、排泄できなくなります。

はっきりとした原因がある場合は原因への対応をする必要がありますし、原因不明の特発性の場合は便自体を柔らかくしたり、食事を変更したり、おなかを動かすお薬を使用します。いわゆる整腸剤(乳酸菌製剤)も使われることがあります。

 

のみ薬としては最近ではモビコールという人でも使われている便を柔らかくするお薬がよく使われます。

どうしてもそういった内科的治療でも改善できない場合には手術を行う場合もあります。

 

モビコール

ピコスルファートナトリウム

ラクツロース

 

 

 

 

 

 

食事療法もいっしょに行います。

食物繊維が多く含まれた食事は便秘にいい影響を与える場合があります。

(食物繊維の種類によって作用は異なります。

・可溶性繊維→粘稠性有無、発酵速遅

・非可溶性繊維)

キドニーケア プラス(可溶性繊維)

消化器サポート 可溶性繊維 ドライ

 

また、便秘とひとことでいっても段階があり、ずっと食物繊維が多い食事をしていればいいわけではありません。

Constipation=便秘:自力で排便できる、完全な機能不全になっていない状態

Obstipation=重度便秘:自力で排便できない、完全な機能不全

 

重度の便秘で機能不全に陥っている場合は食物繊維(特に非可溶性)が多くなると便の量が増えるが、結腸は動くわけでもないので悪化しやすく、こういう重度の状態では高消化性の食事で便量を減らすことも検討されます。(お薬への反応性などもみなければいけないので状況次第です)

 

自力排便できない重度の便秘状態になってからではやれることも限られてくるので早い段階での受診をおススメ致します。

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