彦根犬猫病院 Hikone Animal Hospital

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2025年8月1日

猫の慢性腎臓病と血圧・タンパク尿

こんにちは。獣医師の佐々木です。

腎臓の機能は多岐にわたるのでさまざまな症状がでてきます。

 

猫の慢性腎臓病では国際獣医腎臓病研究グループ(IRIS)の慢性腎臓病ガイドラインで1~4まで進行度に応じてステージ分類をおこなっています。

このステージ分類は画像診断や尿検査等に加えて、クレアチニン(Cre)、SDMAという血液検査の数値を参考に決まります。

また、このステージ分類以外にサブステージ分類というのも設定されています。

これは血圧とタンパク尿(UPC)の数値によって決められています。

というのも慢性腎臓病の猫で血圧やUPCが高いと慢性腎臓病を悪化させる要素になっていて、高いほど平均寿命が短くなるという報告もあがっているからです。

 

 

以下の記事で紹介したように最新の血圧計が入ったので比較的迅速に正確な血圧がとれるようになりました。(動物の性格によっては測定するのが難しいかもしれませんが)

ヤギと梅雨入りと血圧計

 

重度の高血圧では腎臓の機能が悪くなりやすくなるだけでなく、網膜剥離によって突然失明したり、心臓の筋肉の肥大、中枢神経への障害(旋回運動や運動失調など)がみられることもありますのでときどき検査させてもらうといいかと思います。

 

腎臓病以外の病気でも高血圧は引き起こされます。

ヒトだと全身性高血圧の85-90%は本態性高血圧(遺伝的要因や生活習慣が複合的に関与して起こると考えられる原因が特定できない高血圧)ですが、猫だと大部分が他の原因疾患から起こってくる二次性高血圧なので原因への対処も重要になってきます。

原因への対応をしたうえで降圧剤を使用していきます。

 

診察時間中での血圧測定は可能ですが、過度に興奮したり、暴れてしまう場合は正確な検査が難しい場合がございますのでご了承ください。

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