彦根犬猫病院 Hikone Animal Hospital

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2025年9月1日

フェレット:尾の脊索腫の手術

*腫瘍の画像が出ます。

 

 

 

 

脊索腫は遺残した脊索から発生する腫瘍です。

(*せき‐さく【脊索】:原索動物と脊椎動物の幼生の背部にみられる支持器官。脊椎動物の多くでは成長するに従って周囲に骨質の脊柱が形成され、圧縮・退化する。)

 

フェレットでは多くの場合、尾にできますが、まれに首や胸のあたりでも発生します。

フェレットの全腫瘍のうち2.2-5%程度が脊索腫で、そこまで珍しくない腫瘍です。

イヌやネコではこれまでで数例しか報告がないそうでフェレットでの発生率が非常に高いことがわかります。

 

報告によってバラつきはありますが、3-6歳での発生が多く、円形またはこん棒状の表面が滑らかな硬い腫瘍として確認されることが多いです。

通常、脊索腫の成長は遅く、尾にできるタイプの場合は腫瘤以外に症状がみられません。

尾の先端にできた場合は早い段階で十分に余裕をもって切除することで予後は良好ですが、できた場所によっては治療は困難なこともあります。

ヒトでは手術後数年してから転移が見つかった例もあるため、フェレットでも同様に長期間経ってから転移することもあり得ます。

(よ‐ご【予後】
1 病気・手術などの経過または終末について、医学的に予測すること。→生命予後 →機能予後
2 病気の治癒後の経過。)

 

尾の先端に腫瘍ができている場合は少し余裕をもって切除します。

 

尾の中の骨(尾椎)を表面の皮ふよりも深く切除してくることで縫った時にくっつきやすいようにします(縫い代の確保)。

併発疾患の影響や使用している薬剤の影響などで傷がくっつきづらく、再手術になる場合もあります。

取った腫瘍は病理検査に提出し、どういった腫瘍なのかを調べてもらいます。

 

術後はエリザベスカラーをつける場合もありますが、フェレットの場合はほぼ傷を気にすることがないため、そのままお返しすることが多いです。

2-3週間後に抜糸を行います。

徐々に毛が生えてくるのであとは様子をみてもらいます。

 

参考)エキゾチック臨床vol.2,5,11

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