最後の1回が大切な理由(フィラリア予防)
こんにちは。
獣医師の秋山牧子です。
今日の登場人物です。
敵(フィラリア)

ヒーロー(フィラリアの予防薬)

お城(大事な動物さんの心臓)


・フィラリア予防してるけど9月くらいで食べさせるの(つけるの)やめちゃう
・フィラリアの予防薬が毎年あまるので翌年あまった分をつかっちゃう
そんな方はぜひ読んで頂きたいです🙇♂️
きっちり期間内予防されている方も、ぜひ読んでください🙇♂️
フィラリア予防したことない!という方もぜひお読みください(結局ほぼ全員な可能性🙇♂️)。
がんや心臓病など、身近な病気はイメージしやすいですが、
フィラリア症、といわれても、いまひとつイメージがつきづらいと思います。
実際には感染すると命に直結する怖い病気です。
予防率の向上により、寿命が劇的にのびたと言われています。
予防をしてくださる方が増えて、患者さんにあう頻度は少ないですが、それでも毎年わんちゃんねこちゃんともに感染した子に出会います。
根絶した病気ではありません。
そもそもフィラリアって・・・?
という方はこちらをご覧ください😊↓
(ご存じの方はとばしてください🏃♂️➡️)

予防薬の投与が月の後半の方は11月まで、
月の前半の方は12月まで、
投薬をお願いします。
とお伝えしてますが、
なんで寒い時期になってまで必要なんだ?
と思いませんか?😮💦
それを本記事でご説明します😌
フィラリア予防薬、月に1回与えて頂いていますが、1か月間効いてるわけではありません。
投与した日くらいしか効果はありません。
フィラリア予防の仕組みですが、、
お城(大事なペットさんの心臓)と外敵(フィラリア)にたとえます。
フィラリアを保有している蚊が、フィラリアを運んできます。
まずはフィラリアは皮膚の下に入ります。
成長しながら、少しずつ侵入します。

目指すは血管。
そしてその先の心臓。
成長&侵入・・・
(L3期幼虫→L4期幼虫→L5期幼虫)

予防薬を投与しないと、最終的には心臓に住みつき、体を弱らせます。(成虫)

1ヶ月に1回フィラリア予防薬を与えていると、
1ヶ月間守られているかんじがしますが
↓

そうではなく、1ヶ月に1回ヒーローがあらわれるかんじです。
↓

1ヶ月に1回あらわれて、侵入したフィラリアをやっつけます。

そしてヒーローはすぐにいなくなります。

・・・お気づきでしょうか。
小さい敵がのこっています。
体に入った直後(L3期幼虫)には
攻撃がきかない時があります。

もし予防薬を定期的に与えないと

少しずつ成長&侵入し、

最後には心臓にたどりついてしまうのです。

毎月きちんと予防薬を与えていると、
もし一部生き残っているフィラリアがいても、
やっつけることができます。



敵が大きくなりすぎると(L5期幼虫)、薬が効かなくなります。

1ヶ月に1回の間隔で投与すると、平和を保つことができます。

フィラリアの予防が必要な期間は、気温で決まります。
地域ごとに微妙に違います。
月の前半に与えてくださっている方は12月まで、
月の後半で与えてくださっている方は11月まで、
予防薬を与えて頂くと安心です。
(1年中予防を推奨している方もいます。理論上は冬の間は感染リスクは低いです。)
1年間効く注射のプロハートは、薬剤が1年間少しずつ放出される仕組みになっているので、
ヒーローが常にウロウロしているかんじです。
過去に、
「年に1回だけフィラリア予防薬をあげている」
という方がおられたのですが、
1回ヒーローが来て、
あとは来ない、という状態なので、
敵にしたら入り放題になってしまいます。
また、最後の方にあげるのをやめてしまったり、
途中で2か月や3ヶ月の間があいてしまうと、
その間に敵が成長&侵入してしまうので、
せっかく予防しているのにもったいない😭と思います。

フィラリア予防薬は錠剤タイプだと1個600円からです。
毎月となると安くはありませんが、これからもたくさん動物さんと一緒にいるために、どうかシーズンの最後まで予防してあげてください😊


(なお、犬さん猫さんだけでなく、フェレットさんも予防が必要です😌)
