彦根犬猫病院 Hikone Animal Hospital

〒522-0002 滋賀県彦根市松原町3616-1
0749-47-3867
WEB予約
MENU WEB
予約

ブログ

Blog

2026年1月10日

エコー検査~副腎編~

こんにちは。

獣医師の秋山牧子です。

 

飼い主様から可愛い雪だるまのランプをいただきました。

 

 

スイッチをつけると✨

 

 

あたたかい光に癒されます😊

受付カウンターで見守ってもらいます。

ありがとうございます。

 

少しずつ更新しております、

エコー検査シリーズ、

胆のう、肝臓、脾臓、腎臓に続いて、

今日は「副腎(ふくじん)」です。

 

知名度は低めの小さな臓器なのですが、生きるために必要な色々な種類のホルモン(アドレナリンやコルチゾール)を出している、重要な臓器です。

腎臓のそばに左右1個ずつあります。

 

エコーでこんなかんじでみえます。

 

 

ねこちゃんだともう少し丸いかんじです😊

 

 

大きさ(厚さ)、しこりの有無、中の構造をチェックします。

わんちゃんでは7~7.5mm以上、ねこちゃんでは4~5mm以上で肥大と判断します。(副腎の大きさの評価は、ミリの世界!😳)

 

小さい場合も異常で(2~3mm以下)、副腎からのホルモンが少ない病気(副腎皮質機能低下症)の子では副腎の萎縮がみられます。

 

わんちゃんでのお話になりますが、

副腎が大きい時に多い病気は「副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)」です。

 

副腎からコルチゾールというホルモンが出すぎる病気で、

・多飲多尿(たくさんお水をのんでたくさんおしっこが出る)

水を飲んでいる犬のイラスト

・腹部膨満(お腹がぽこんと出る)

・皮膚トラブル(毛が抜ける、皮膚がうすくなる、石灰沈着)

といった症状がみられます。

 

一見すると命に関わる重大な症状ではないのですが、この病気は

糖尿病、免疫力低下による感染症、血栓症などにつながり、命に関わります。

 

80~85%の子で下垂体(脳の底の部分にあり、副腎に命令を出す器官)が原因、

15~20%の子で副腎が腫瘍化していることが原因といわれています。

 

 

治療法には飲み薬、放射線、外科手術があります。

 

下垂体性副腎皮質機能亢進症で

下垂体がすごく大きくなっている子は

放射線治療や外科手術が推奨されていますが、

ほとんどの子はそこまで下垂体が大きくなっていないため、

飲み薬で治療することが多いです。

 

 

クッシングはわんちゃんで多い病気ですが、

性ホルモン産生腫瘍やアルドステロン産生腫瘍は猫ちゃんの方が多いです。

 

↓ 必ずしもではないですが、大きさと悪さの関係も報告されています。

 

患者さんの症状、ホルモンの値、左右の副腎の大きさをみて、

治療が必要かどうか?(経過観察するか、治療をはじめるか)

更に詳しい検査(CT検査やMRI検査)が必要かどうか?

を判断します。

 

ちなみに、フェレットさんではわんちゃん・猫ちゃんにくらべて副腎腫瘍の発生率が高いです。

6,700点を超えるフェレットのストックフォト、写真、そして ...

 

 

 

体の奥の数ミリメートルの臓器を

麻酔をかけず、

痛みを伴わず、

みせてくれる超音波診断装置。

すごいなぁといつも感じています。

 

エコー検査のイラスト(犬)

戻る