彦根犬猫病院 Hikone Animal Hospital

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2026年1月15日

フェレットの予防医学(犬ジステンパーワクチン、フィラリア予防)

フェレットさんはエキゾチックアニマルの中でも犬や猫と同様にいくつかの病気に対して予防医学が確立されている動物です。

日本国内で販売されているフェレットの多くは避妊・去勢と肛門嚢の切除、ワクチン接種を実施されています。

 

基本的に国内で勧められている予防としてはワクチン接種フィラリア予防の2つになります。

ワクチン

フェレットにおいて特に重要なのは犬ジステンパーウイルスに対するワクチンです。

犬ジステンパーウイルスは犬だけでなくフェレットにも感染します。

犬ジステンパーウイルスに感染したフェレットは日本国内でもときおりみられ、ウイルスの感染力が非常に強く、発熱・くしゃみ・鼻水・結膜炎などの呼吸器症状から始まり、進行するとけいれんや麻痺などの神経症状を引き起こします。

致死率は非常に高く(ほぼ100%といわれています)、一度発症してしまうと治療は困難です。

 

そのため、フェレットを飼育する場合、犬ジステンパーウイルス予防のワクチン接種をオススメします。

 

一方で日本ではフェレット専用のワクチンはありません。

そのため、多くの動物病院では「犬用の混合ワクチン」をフェレットに使用して予防を行っています。

当院では犬用ワクチンの「ノビバックPUPPY DP」を使用しています。

犬ジステンパーワクチン フェレット

ワクチン接種スケジュール

まず生後6〜8週齢に初回接種を行います。(購入時には接種済みであることが多いです。)

その後、3〜4週間おきに追加接種を2回(計3回)行い、最終接種日は14週齢以上にします。

1歳以降は1年毎に追加接種を行います。

 

ワクチン接種記録を確認して接種スケジュールを調整いたします。

ワクチン接種が不明な場合

これまでワクチン接種をしていなかったり、接種履歴がわからない場合は、3〜4週間おきに2回接種を行います。

その後は毎年1回のワクチン接種を行います。

 

ワクチン接種副反応について

ワクチンは病気の予防に効果的ですが、まれに副反応がみられます。

フェレットでは副反応は少ないとされていますが、以下のような副反応がみられることがあります。

・顔の腫れ

・毛の逆立ち

・赤み

・下痢・嘔吐

 

ワクチン接種による副反応がみられた場合は抗ヒスタミン剤とステロイド剤の投与と必要な対症療法を行います。

副反応がみられた場合は飼い主様とご相談の上、翌年以降の接種の際は事前に抗ヒスタミン剤の注射後にワクチン接種をする場合があります。

初めての接種や副反応が過去に見られたことがある場合は接種後15分間は院内で待機して頂き、変わった様子がないか確認しています。

 

フィラリア予防

フェレットのフィラリア症はまれな病気ですが、犬や猫と同様に蚊に刺されることで感染します。

まれな病気ですが、フェレットは体格が非常に小さいため、治療が困難であり、予防が重要になります。

 

フェレット用のフィラリア予防薬はないため、犬用のものを月に1回の投与してもらっています。

期間としては5月~11月下旬(あるいは12月上旬)までの予防を推奨しています。(通年投与も可)

 

これまでフィラリア予防を行っていなかった場合

犬用の検査キットの有用性がフェレットでは限られていますが、予防薬の投与の前にすでに感染していないかどうか血液検査(フィラリア成虫抗原抗体検査、血液数滴)を実施することがおすすめされます。

 

狂犬病ワクチン

アメリカではフェレットへの狂犬病ワクチンの予防接種が推奨され、州によっては義務化されているが、日本国内では義務化されておらず、継続的に接種することはまれです。また、キツネやスカンク、野ウサギなどと比べても狂犬病にかかりにくいとも報告されています。

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